2013年1月22日火曜日

風呂掃除スポンジのイノベーション

スーパーで出会った風呂掃除スポンジを見て、これこそイノベーションだと感動した。掃除する人なら、この形状による助かり具合いが分かるはず。




もし「コモディティとなっている風呂用スポンジを、競合に勝てるように改良して下さい」というお題が出されても、この発想に至るのは難しいだろう。
・よく落ちるように研磨力を上げる
・ぬめりを無くすために抗菌素材とする
・長く使えるように耐久性を上げる
・安価な材料で安く作る
以上が従来の商品と連続性のある発想。考えつくのにさほど困難ではない。

しかし、この棒に干せるよう形を変えるというのは、新しい価値を付加した非連続な発想となる。実際に売り場でもこの形はこの商品だけだった。

その上、矢羽が上を向いており、浴室内の棒にかける穴の場所が、直感的に分かるようになっている。UXも優れており、本当に素晴らしい。こういうユーザーの用途を起点にした発想がイノベーションを生むのだろう。

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