2010年2月22日月曜日

Leardership

先週末で完了したプロジェクトにおける、
初のチームリーダ経験から学んだことについて。

一ヶ月間の集中タスクでしたが上司から与えられた指示はただ一つ、
「最終日に規定の成果物が揃っている状態であればいい」というものでした。
よって、私個人の権限と責任の下やりたい放題に仕事を設計することができ、
短い期間ながら非常に多くのことを学ぶことができました。

リーダーシップに関して学んだのは大まかに言って以下の3点。
プランニング、雰囲気設計、メンバーのActivate.

1.プランニング
仕事の進め方の定義と進捗の管理についてです。
詳しくは以下4つの構成要素より成ります。

1-1.作業工程及び所要工数管理
最終的に完成させるべき成果物および期日と
作成物の難易度とメンバーのケイパビリティを考慮し、
何を、いつまでに、どうやって、誰が(誰と)、やるのか定義します。
工程管理表を作成しメンバー、上司と共有、握ります。

1-2.進捗管理
作業開始日及び完了日を工程管理表に記入し仕事の進捗及び予実を把握します。

1-3.リスク管理
進捗管理で把握した予実に乖離があれば要因を探り潜在的なリスクを洗い出し
必要があれば打ち手を定義し潰します。
またプロジェクトの関連他チームのタスクによる影響(前工程の進捗による影響など)を把握し
リスクが無いか確認します。

1-4.シナリオ管理
この点については十分に出来なかったため反省が残るのですが、
進捗に関して1.楽観的シナリオ、2.予測通りシナリオ、3.悲観的シナリオ、といったように
予め起こり得る展開を予測して対応策を講じておくべきでした。
複数のシナリオを予め持っては居なかったので、
やや場当たり的な対応となってしまったこともありました。

2.雰囲気設計
ただ一言、一緒に楽しく働くにはどうするべきか、に尽きます。

2-1.仕事内容を楽しむ
フリンジワークでもそれがプロジェクトの中でどういった位置づけであり重要性を持つのか定義し、
ただ手を動かすだけになりモチベーションが落ちることを避 ける。
定期的に「プロジェクトの意義」といったよりハイレベルの説明を行い意義付けと動機づけを行い
楽しく取り組めるようにする。
その仕事はレンガを置く仕事ではなく、大聖堂を作っているのだと。

2-2.仕事のやり方を楽しむ
どうやるのか、といったHowの世界でいくらでも工夫の余地があることを明示し
作業の楽しさと探究心の向上、及び効率化を図る。
既存資料で活用できるものはないか、自動化できるツールは無いか、
活用できる人材は居ないか、などやり方についても常に議論し
楽して楽しくやれる方法を探す。

2-3.楽しさを生める土壌を作る
上下関係は絶対に作らず、あくまで協働関係としメンバーと互いに意見を出して
チームのパフォーマンスを上げられるような関係性を構築する。
威張るのではなく、いじりいじられる関係性を構築する。

3.メンバーのActivate.
メンバーを刺激しプロジェクトワークでの成長体験を感じてもらいます。

3-1.診断
最初の一週間でメンバーの強みと弱みを把握し、
強みを伸ばし弱みを補うように仕事を進めるよう設計します。

3-2.実行
強みは褒め、「じゃあこれもやってみてよ」という形で静かにストレッチします。
弱みはやわらかく指摘し改善の必要性を述べ、
私自身が身を持って行うことで改善のイメージを持ってもらいます。
口だけにならないように私自身が手本を見せるようにすることが重要です。

3-3.レビュー
今日は何を学んだか、明日は何が起こりそうか、仕事に求めることは何か、
プロジェクトメンバーを見渡してイケてるところとイケてないところはどこか、
自分ならどうするか、といったことを帰路に面白おかしく話す。

今回の仕事で学んだことは以上です。
期日通りに仕事を完遂できたこともそうですが、
何よりもメンバーから
「楽しかった。また何か一緒にやりたい」
と言ってもらえたことが嬉しかったです。