2011年1月30日日曜日

遠藤利三郎商店ワインセミナー第一回

押上の名ワインバー、遠藤利三郎商店のワインセミナーに参加。

飲み歩いていた大学時代、女性を口説くためにワインの薀蓄を披瀝する大人を見てから、「ワインの知識」そのものに対しても嫌悪感を持っていた。しかし、時を経て自分も大人の一人となりその悪い印象も薄れてきたのか、知らないよりは知っているほうがより酒飲みとしての楽しみが増えるだろうと思い参加することに。

第一回ということで、様々なワインを試飲しつつそれぞれの違いからワインの奥深さを知る構成。グラス9杯という大盤振る舞いのおかげで、それぞれのワインをじっくり味わうことができた。

・シャンパン
"ピオロ キュヴェ・ド・レゼルヴ"
(フランス/シャンパーニュ)
「シャンパン」とはフランスのシャンパーニュ地方で正式な規則に則って作られたワインを指す。色が白いワインは白ぶどうのみから作るものだと思っていたが、黒ぶどうも入れて作るらしい。(色素が着く前に皮を取り除くため色がつかない)

・赤スパークリングワイン
"ブリーズデール スパークリングシラーズ"
(オーストラリア/ラングホーン・クリーク)
初めて飲む「赤の」スパークリングワイン。何しろ無知なのでスパークリングワインはワインに炭酸を加えて泡立てるのだと思っていたが、実はワインを二次発酵させることで炭酸ガスを発生させて泡を加える。赤はタンク内、白(シャンパン含む)は瓶内発酵が多い。

・白ワイン
"エルデナー・トレプフェン・リースリング・アウスレーゼ"
(ドイツ/モーゼル)
「キューピー人形の匂い」とまで言われる特徴的な香りを持つリースリング種。言われてみると確かにそんな香りがする気も・・・。軽く酸味のある甘さ。甘さとアルコールは発酵の度合いで変わるということを学ぶ。(発酵は糖を消費してアルコールにするので、発酵が抑えられると甘さが残る)

"ブランド・ノワール・シュペートブルグンダーQbAトロッケン"
(ドイツ/ファルツ)
何と、黒ぶどう(ピノ・ノワール種)100%で作った白ワイン。そのため渋味があり味わい深い。下記のロゼや赤も同じピノ・ノワール100%。同じ葡萄なのに醸造過程の違いで白、ロゼ、赤となるとは・・・。奥が深い。

・ロゼ
"シャトー・ジェルマン・ブルゴーニュ・ロゼvv"
(フランス/ブルゴーニュ)
ロゼは甘いという認識があったが、しっかり発酵した辛口。

・赤
"ニュイ・サン・ジョルジュ"
(フランス/ブルゴーニュ)
渋味がありつつも軽く優雅な味。

・酒精強化ワイン
ワインにブランデー等アルコール分の高いお酒を混ぜて作る。空けてから半月飲めるほど持ちが良い。
"リヴザルト"
(フランス/ラングドック・ルーション)
カラメルのように甘い。デザートとして飲める食後酒。

"レア・アモンティリャード・エスクアドリラ"
(スペイン/ヘレス)
対してこちらは辛口。食後キリっとシメる時に相応しい。

"ピノー・デ・シャラント"
(フランス/コニャック)
シロップのように甘い。こちらもデザート感覚か。

こういった様々なワインを、店長のシニアソムリエ林さんのご説明を拝聴しながら飲むという贅沢。決してドイツだから甘い、白だから辛口、といった単純なものではなく、複雑で豊かな世界ということを実感した。地域、品種、生産者、醸造過程、年代、全てが変数となって複雑に影響して眼前の一杯となっていると思うと、しみじみとした感動を覚える。
・多様なワインを知ることで味覚のストライクゾーンを広げる
・安くて美味しいワインを知る
そんな身近な目的の下開催されたこのセミナー。参加を通じて、私自身にとってもワインを身近なものにしていきたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿