2010年5月1日土曜日

湖を沸かすのではなく

GWの宿題として業務改善用の定量分析を行っております。
集めたデータをエクセルでコキコキ集計・加工しています。

分析はプロジェクトの初期工程であり
若年者が行う比較的労働集約的な仕事でありながら、
その成否は後工程への影響が決して少なくはない重要なものです。
キレのある的を押さえた分析を行うことで、
後工程である施策立案・施策導入の精度やスピード、
そして説得力が大きく増すためです。

■分析の目的
私自身よく陥りやすい点なのですが、
分析の目的はまっさらな地平から洞察を炙り出す、のではありません。
手当たり次第にデータをいじるのでは工数が掛かり過ぎて非効率であり
また終了すべきポイントも見えてこないためです。

分析はあらかじめ自分が持っている仮説を検証するために行います。

・仮説の方向性は正しいか
・仮説の精度(ファクトとの合致度)はどの程度か
・因果関係は正しいか
 (逆因果や相関関係、第三因子の影響ではないか)

などの点を検証するために、

・観察事項の構成要素
・構成要素の構成比率
・構成要素の時系列変化
・2や3を他の事項と比較した際のGap

を確認していきます。

上記の目的を外して網羅的・発散的に分析をしてしまった時、
先輩から 「君は湖を沸かそうとしているんだよ。」と言われました。
分析に関して、これ以上に的確な指摘があるでしょうか。
相手が欲しがっているのはカップ一杯の紅茶で、
今必要なのはカップ一杯分のお湯なのに。

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