2014年5月15日木曜日

なぜ一流の男の腹は出ていないのか?

IT企業の営業という仕事と平行して、半年で14kg/一年で25kgのダイエットに成功した著者によるダイエット指南本。ビジネスで成功し一流の男になるためには腹を凹ませる必要がある、とビジネスにおける成功論というコンテキストでダイエットを捉えた切り口は新鮮であり、巷に溢れるダイエット本とは一線を画す存在感がある。

ビジネスマンはなぜ腹を凹まさなければならないのか、仕事や飲み会で多忙な中どのように持続的なダイエットを実施していくか、その要諦が紹介されている。内容は至って真面目であり、派手な奇手は無く、身体作りのためにやるべきことを愚直にやり続けることの重要性が強調されている。ダイエットはイベントではなく、生活習慣であるべきであると。ビジネスマンとして第一線で働きながら大幅なダイエットを実現した著者の経験に基く方法論であるため、同じビジネスマンとして強い説得力を感じる。

また、タイトルに代表されるように、キャッチコピーの絶妙さは本書の大きな特徴となっている。紹介される53のダイエット方法論は食生活の改善から運動量の増加という形での生活習慣改善と網羅的であり非常に実践的だが、決して真新しいものではない。
しかし、それがこれだけ消費者の琴線に触れるのは、「腹のたるんだリーダーに人はついてこない」等、とにかく「腹」にフォーカスを絞ったメッセージングによるためだろう。腹を凹ませるための方法論以上に、この研ぎ澄まされた訴求方法が非常に勉強になった。
なぜ一流の男の腹は出ていないのか?なぜ一流の男の腹は出ていないのか?
小林 一行

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